【父娘（おやこ）情話作詞／鳥井実 作曲／市川昭介】 　　　　　　　　　　　　　　

小雨が冷たい
夜だった
俺と娘を置き去りにおまえは
帰って来なかった
おてんば盛りも
無口になって
かあさん 恋しい と 泣き疲れ
寝顔を 見るのが
辛かった

（ 台詞 ）
男手 ひとつで
そりゃあ 苦労も
ありました
かあさんの事を
聞かれると
一番 辛かった
これからは
幸せになって欲しい


仲間に されずに
いじめられ
母のない子が
どれほどに
悔しい 想いを
したことか
涙が こみあげ
叱りも 出来ず
心の 優しい
子になれと
云って 聞かせた
夜もある


あれから 何年
過ぎたやら
苦労 重ねて
来たけれど
もうすぐ 娘も
嫁に行く
世間じゃ おまえを 鬼だと 云うが
この子を 産んだ
母だもの
逢わせてやりたい
一目だけ